《有刺鉄線》歌词

[00:00:00] 有刺鉄線 - Salyu

[00:00:01] 作词：小林武史 作曲：小林武史

[00:00:27] 空をいくつかに分かれさせている

[00:00:31] 高速道路の下で

[00:00:35] 壊れたビルや 壊れた車が

[00:00:40] 捨てられている景色が

[00:00:44] 無人の街を作っている

[00:00:53] 多分立ち入りを禁じた看板

[00:00:57] ひびが入って転がり

[00:01:01] カラスにとっては 慣れてるだけで

[00:01:06] 欲しいものも無さそうで

[00:01:09] そこで境界線を作っていたのは

[00:01:18] 黒くさびれて ねじ曲がっている

[00:01:27] ずっと忘れられている もの

[00:01:33] 太陽の光浴びながら

[00:01:37] 有刺鉄線はそこにあった

[00:01:42] 淀んだ空気に揺れながら

[00:01:46] 私はボーダーのどちら側にいる

[00:01:54] いるのかな

[00:02:07] 遠ざけてたのは 置き去りにしてた

[00:02:11] 街や人々の過去で

[00:02:15] 私がしばらく 遠ざけたものも

[00:02:20] どこかに転がってそうで

[00:02:23] ここが夢のスクラップ工場

[00:02:29] だったならいいのに

[00:02:41] そこで気づいた 有刺鉄線に

[00:02:46] まるで寄り添うように這っていた

[00:02:50] 緑の蔦のような命が

[00:02:54] ずっと這いつくばって 延びてた

[00:03:00] 太陽の光浴びながら

[00:03:05] 有刺鉄線と 生きていた

[00:03:10] 淀んだ空気に揺れながら

[00:03:13] そこには意味などあるのかどうかさえ

[00:03:21] 関係がない

[00:03:40] 隔てようとする力と

[00:03:45] 生き抜こうとする力と

[00:03:49] まるで裏と表のようで

[00:03:53] 表と裏ではないもの

[00:04:00] 太陽の光浴びながら

[00:04:05] 有刺鉄線はそこにある

[00:04:09] 私がずっと 遠ざけたものが

[00:04:14] 自分自身だと気づく

[00:04:20] 有刺鉄線がそこにあっても

[00:04:24] 多分そこには ボーダーはない

[00:04:29] 淀んだ空気が揺れている

[00:04:33] そこには きっと 出口があるから

[00:04:47] わたしはそっと心の中の

[00:04:52] 有刺鉄線を切った