《ひよこと天秤》歌词

[00:00:00] ひよこと天秤 (小鸡与天秤) - ふる/初音ミク (初音未来)

[00:00:07] 词：ふる

[00:00:14] 曲：ふる

[00:00:21] 编曲：ふる

[00:00:28] その眼が見据える晩年

[00:00:29] こまっしゃくれた鳴き声など

[00:00:31] とうの昔に聴き飽きた

[00:00:33] ずるずる四の足音

[00:00:34] 歩む方向すら知らぬままに

[00:00:36] ふらふら千鳥足

[00:00:37] 小瑠璃が笑う

[00:00:39] 道はか細い平均台

[00:00:40] 右も左も宵の光

[00:00:41] どちらに落ちても奈落行き

[00:00:44] 辿り着いた濁世で

[00:00:46] 手招きをする曖昧宿

[00:00:47] あんよが上手は床上手

[00:00:52] 虚構の嵩かさ百貫の屑くず

[00:00:56] 「また始まったよ」

[00:00:58] 繰り返す東雲の空

[00:01:02] そこかしこから雛型の産声

[00:01:06] 荒れ果てた轍を

[00:01:08] 通るとも知らずに

[00:01:10] 収まりつかぬ不相応の翼

[00:01:13] くちばしから垂れる墨汁は

[00:01:15] 降り出す雨に滲み広がる

[00:01:18] にわか作りの鳥小屋じゃ

[00:01:19] 雨宿りもできやしない

[00:01:21] 泥水すすりいざ

[00:01:23] いちもんめの分銅に脅かされ

[00:01:27] 命の時間が迫る

[00:01:29] 急げ渡れ遠浅の海

[00:01:30] 遠雷響く彼方まで

[00:01:32] 墨で塗り潰したその道に

[00:01:35] 差し込むは藍白の亀裂

[00:01:37] 拍手に飽きもせずに

[00:01:39] 群れを成すは池の鯉

[00:01:40] 「見ちゃいけない」

[00:01:41] 無い親指隠して

[00:01:43] 通夜を飛び越えろ

[00:01:57] 障子破りお迎え

[00:01:58] 錆びた掛け金夢の跡

[00:01:59] 早うこっちにいらっしゃいな

[00:02:02] 四畳半の鳥かご

[00:02:04] 謳うは有象無象の糞

[00:02:05] 値札も反古ほごして

[00:02:08] 香具師は薄笑い

[00:02:09] 底打ちの誉れを

[00:02:10] 羽繕いしながら鶴首して

[00:02:12] 千切って毟って丸裸

[00:02:13] 尼の匙を食い尽くし

[00:02:15] そらあっちへこっちへ糧を探し

[00:02:17] 見上げりゃ屠殺場後の祭り

[00:02:21] 眩い暈水仙の園

[00:02:25] 「おやどこへ行くの」

[00:02:27] 朝露に濡れる山苔に

[00:02:31] 足を滑らせ見失う陽の向き

[00:02:35] 不遜の羽ばたきは

[00:02:37] いつかの落日

[00:02:39] もろい橋に楔は打たれ

[00:02:42] 元より無い退路は断たれた

[00:02:45] 硝子を噛み砕き

[00:02:46] 小石を飲み込み

[00:02:47] 報われぬ天秤に

[00:02:48] 飛び乗っては弾かれる

[00:02:50] さえずる事も無く

[00:02:53] いちもんめの御神を崇め続け

[00:02:55] 祈りの時間を憂う

[00:02:58] 急げ集え八百長の舞台

[00:03:00] 鐘よ響け

[00:03:00] ありあけの空は

[00:03:02] 蜃気楼の楽園

[00:03:04] 救いの器で水浴び

[00:03:06] 墓守は公平な不公平に辟易

[00:03:10] 赦しを乞う御明かし消えた

[00:03:44] 成れぬ弧を描く燕に

[00:03:47] 成れぬけたたましい烏に

[00:03:50] 成れぬ愛歌う雲雀に

[00:03:52] 成れぬ雛鳥にさえも

[00:03:55] いちもんめの分銅に

[00:03:57] 押し潰され

[00:03:58] 命の時間を看取る

[00:04:00] 嬲り殺す鳥目の世界

[00:04:02] 足掻き叫べど

[00:04:03] 菊頂の羽根を揺らす

[00:04:05] 事も出来ず

[00:04:06] 雀の涙の傾きを吹聴しては

[00:04:10] また灰を散らして

[00:04:11] 押し寄せる鶸色の

[00:04:14] 漣に文句も言えずに

[00:04:17] 止まぬ猟銃白黒つけろ

[00:04:18] 腐る果実齧り付き

[00:04:20] 忌々しい屑鳥を撃て

[00:04:23] 命の通わぬ窓に群れ

[00:04:25] 振り払った蚕がまた

[00:04:27] 呻きをあげる前に

[00:04:28] 掌で蠢くその卵と共に死に晒せ