《ふたつのプレゼント》歌词

[00:00:00] ふたつのプレゼント - 矢野絢子

[00:00:05] 词：矢野絢子

[00:00:10] 曲：矢野絢子

[00:00:16] クリスマスが来るたび私の名前を

[00:00:20] 思い出す人がいるのを

[00:00:22] 私は知っている

[00:00:24] どんなに時が経っても

[00:00:26] たった一瞬でも

[00:00:27] その人はきっと私の名前を

[00:00:30] 思い出してくれる

[00:00:36] 二つの時に引っ越した

[00:00:38] 小さな町は田舎町

[00:00:40] 家と山と畑ばかりで

[00:00:42] 浅い川が流れてた

[00:00:44] 父さん母さん仕事人スーツと

[00:00:46] 白衣がかっこよくて

[00:00:48] 新しい家で兄ちゃんと

[00:00:50] 二人の夜も怖くなかった

[00:00:54] 雨が降ったら町中川で

[00:00:56] 茶色い水にどぶって遊ぶ

[00:00:58] 探検隊や姫や絵描きや

[00:01:00] 毎日遊んで忙しい

[00:01:02] 小学校になるころ

[00:01:04] 父さんは一人はぐれてた

[00:01:06] 働き者の母さんの後姿は

[00:01:09] 真っ直ぐだった

[00:01:12] いつからか四人の朝食は

[00:01:14] 空気が重いと知っていた

[00:01:16] 私は一人しゃべって笑って

[00:01:18] 知らないふりをしていたさ

[00:01:20] 大好きな友達と

[00:01:22] 日が暮れるまで遊んで帰り

[00:01:24] 黙って私の布団で泣く

[00:01:26] 母さんと眠ったよ

[00:01:30] 時々だけど父さんは

[00:01:32] 私を連れて日曜市へ

[00:01:34] 父さんの真似してみたり

[00:01:36] ぶら下がって歩いてみたり

[00:01:38] 一番嫌いなお正月は

[00:01:40] 父さんと会社の人たち

[00:01:42] お酒臭くてうるさくてでも

[00:01:45] お年玉はしっかりもらった

[00:01:48] 小学校も終わる頃

[00:01:50] 父さんは煙になった

[00:01:52] 怒鳴り声と叫び声

[00:01:54] あの日私は知らないふりをやめた

[00:01:57] 恐ろしいほど静かで

[00:01:58] めちゃくちゃな部屋に飛び込み

[00:02:01] 母さんの体を拭き

[00:02:02] 包丁をしまって外に飛び出した

[00:02:07] 病院を出た母さんと

[00:02:09] 狭い汚いアパートに逃げた

[00:02:11] 列車が行く度大地震

[00:02:13] 秘密基地みたいなとこだった

[00:02:15] 電車に乗って学校にいくのも

[00:02:17] 面白かったけど

[00:02:19] 兄ちゃんの姿が

[00:02:21] どうしても見えなくて

[00:02:25] 中学一年になってから

[00:02:27] 隣の町に引っ越した

[00:02:29] 新しい町と暮らしに

[00:02:31] 父さんの影も消えた

[00:02:33] 母さんは母さんでなく

[00:02:35] 一人の生きる女として

[00:02:37] 初めて弱さと強さを見せ

[00:02:39] 一番の友達になった

[00:02:43] 一年余り暮らした町から

[00:02:46] 又この町に戻ってきた

[00:02:47] 三人で手をつないで戻ってきた

[00:02:52] それぞれの暮らしが

[00:02:53] あの浅い川のように

[00:02:56] ゆっくり流れ出した

[00:03:02] 小さな町に戻って

[00:03:04] 最初のクリスマス

[00:03:06] 一人で家に帰ると

[00:03:08] 玄関に立てかけてあった

[00:03:10] 一輪の赤いバラと

[00:03:12] ポインセチアの鉢植え

[00:03:14] メッセージも何もなかったけど

[00:03:17] すぐに気づいた

[00:03:20] 背中に丘の夕日が

[00:03:22] 消えていくのを感じていた

[00:03:25] 一人でここに来て

[00:03:26] 置いてった姿を思った

[00:03:28] 涙が頬を伝って落ちた

[00:03:31] 初めての静けさ

[00:03:33] なんて静かな二つのプレゼント

[00:03:41] ひとつひとつの悲しみの中

[00:03:43] 父も母も兄もみんな

[00:03:45] 精一杯だった

[00:03:49] 私は一人しゃべって笑って

[00:03:51] 知らないふりをしていたよ

[00:03:53] それでも幸福としかいえない

[00:03:55] 子供時代が終わった

[00:03:59] 自分らしく生きる事が

[00:04:03] 愛する事や許す事だと

[00:04:08] 知らないうちに学んでた

[00:04:10] 私の大切なあの時代

[00:04:16] クリスマスが来るたび私の名前を

[00:04:20] 思い出す人がいるのを

[00:04:22] 私は知っている

[00:04:24] どんなに時が経っても

[00:04:26] たった一瞬でも

[00:04:28] その人はきっと

[00:04:29] 私の名前を思い出してくれる

[00:04:34] 元気でいます

[00:04:38] 歌を歌っています

[00:04:42] 十二月二十五日

[00:04:46] 私は二十五になったよ