《廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。》歌词

[00:00:00] 廃景に鉄塔、「千鶴」は田園にて待つ。 (废景中的铁塔,千鹤在田园中等待。) - トーマ (Tohma)

[00:00:10] 词：トーマ

[00:00:21] 曲：トーマ

[00:00:32] どこかくすんだ九月の日

[00:00:34] 枯れだす大気は

[00:00:36] 季節を掻き毟った

[00:00:38] 母胎の森はいつもより

[00:00:41] 騒ぎ立てていた

[00:00:51] 教室の水槽が消え

[00:00:53] 幾千の魚が

[00:00:55] 海岸に打ち上がった

[00:00:57] 不吉にも僕は

[00:00:59] 自転車でカラスを轢いた

[00:01:02] 山小屋の羊たちの鳴き声は

[00:01:05] 何処へ行ったろうか

[00:01:07] ずっと長い未来から

[00:01:09] 逃げ出すみたいに

[00:01:12] 「ウージの眼」と呼ばれる

[00:01:14] 巨大な送電塔は

[00:01:15] 赤く赤く染め上がって

[00:01:18] 見下ろしていた

[00:01:25] 閑静な廃景に鉄塔

[00:01:27] 田園に浸かって

[00:01:29] 簡単なカメラで僕を写した

[00:01:32] 唐突に視界に入った

[00:01:34] 黒い制服の彼女は口を開いた

[00:01:39] 「あなたは

[00:01:40] 私の産まれ変わりなの」

[00:01:42] そう言ってすぐに

[00:01:44] 背を向けて去った

[00:01:46] 焼き付いて離れない表情から

[00:01:48] もう逃げられない

[00:01:59] 夕暮れがアスファルトを焼く

[00:02:01] 単調に焚きだす祭囃子を抜け

[00:02:04] 綺麗な字が書かれた

[00:02:07] 紙切れをまた見た

[00:02:09] 線路に導かれて

[00:02:13] 聞かない駅二番ホーム

[00:02:18] そこには予告通り彼女はいた

[00:02:24] 手には枯れた花束を

[00:02:26] 持っていた

[00:02:27] 静寂な夜を歩いた

[00:02:30] 会話もなかった

[00:02:31] 塞がれた

[00:02:32] 石のトンネルがあった

[00:02:35] 板張りの隙間から

[00:02:36] 奥の方に鳥居が僅かに見えた

[00:02:41] 「あなたの産まれる前の日のこと

[00:02:45] 16年前の今日を教えてあげる」

[00:02:48] 花を供えた目は泣いていた

[00:02:50] これはまだ始まりだった

[00:03:03] 守られない命も

[00:03:08] 隠したことも

[00:03:13] ほんの些細な言葉も

[00:03:18] 誰かが背負っていた